先日中学校の旧友たちと忘年会を行なった。
中学を卒業してから約30年になると思うと、
そんなに月日は経ってしまったのか。
皆の話題は多岐に渡り、
家族のことや仕事のことが主だったが、
私がポツリと、
「最近モノが見えなくてさ。
周りからはそれは老眼だって言われちゃってさ」と
己の老化現象を言ったところ、あれよあれよと
「オレもだ」「オレも」の合唱となっていった。
爺さま同士の会話というのは
「天気の話・気温の話・健康の話」になるというが、
まさしく我ら昭和52年組も、爺さまになる道を歩んでいるようだ。
私自身も二十代のころは「夜は遊ぶもの」だったのが
「夜はしっかりと寝るもの」になり、
「オシャレしてナンボ」よりも
「丈夫で長持ち色あせない」になり、
気になる朝のニュースでは
「最新の音楽や芸能情報」なんかよりも
「今日の1日の天気の移り変わりと気温」を重要視してしまっている。
だって雨に濡れたら風邪ひくし、
気温が寒くなりゃ風邪をひく。
風邪をひかないよう寒さ対策に情熱的になるし、
それに伴いビジュアルよりも機能性に傾いていくのだ。
たしかに毎朝起きると子供達に向かって
「今日は寒いぞ」とか「帰るころ雨降るぞ」と言って、
必死に伝えている「お天気おじさん」と化している。
なるほど。男とは知らず知らずにオッサン化していき、
最後は爺さまとなり、
正しく老いて円熟していく生き物なのだろう。